渋谷ギャルと北見ロコの話

ロコ・ソラーレには理念やスローガンはありますが、ルールのようなものはありません。
ロコ・ソラーレというチームを長く応援してくださっている方は幾度となく耳にしたことがあると思いますが、代表的なものとしては
「カーリングが人生なのではなく、人生の中にカーリングがある」
「カーリングは人生を豊かにするツールの一つ」
「Stay positive, Support each other」 (前向きに、そして助け合う)
「トップアスリートにならなくていい。ロコ・ソラーレであればいい。」
「個性を潰すのではなく、生かす」
「らしさは強さ」
「五人五色」
「We’ll win the victory with a smile」 (笑顔で勝利をかちとる)
結成14年目にもなるとたくさんの「ロコ・ソラーレ家訓」のような言葉が生み出されていますが、これらのほとんどのチーム理念とスローガンは麻里ちゃんがインタビューやチームでのミーティング時に発して生まれたものです。
特に、ロコ・ソラーレにとって「カーリングとは」と「個性」についての理念は、幾つ年を重ねキャリアや立場が変わったとしても揺るぐことのない、ロコ・ソラーレとしての大切な理念の一つです。

2023年、東京渋谷に「渋谷女子インターナショナルスクール」という高校が創立しました。いや、渋谷ギャルへのリスペクトを込めていうならば、「渋谷女子インターナショナルスクール」が爆誕しました。学校長は赤荻瞳さん。なんと27歳。当時21歳で伝説のギャル雑誌eggの編集長に就任。2023年から「渋谷女子インターナショナルスクール」の校長に就任しました。
校訓は「渋谷から世界へ。私の人生は私が決める。」

引用:渋谷女子インターナショナルスクールホームページより

学校の特色として校則はなく、生徒たちが自分たちで考えて学校のルールを作るとしています。日本だけではなく世界で活躍できる人財育成を目的としているため、「起業家・クリエイター・グローバルインフルエンサー」などプロフェッショナルを講師として招き学習するカリキュラムで、英語や経済、経営、映像学、メイク講習やビジネスにおけるSNSの活用など、32歳の社会人の私も受講させていただきたいカリキュラムが満載です。
赤荻瞳さんの存在を知ったのは、リクルートのwebインタビュー記事を読んだことがきっかけでした。その当時、egg編集長を務めていた赤荻さんは「ギャルとは」という質問に対し、
「ギャルとは、自由と個性の象徴」と答えていたのでした。
「ギャル」と辞書で引くと「10代から20代の健康的で元気のいい女性」などと出てきますが、自身もギャルど真ん中であり、ギャルの象徴でもある存在であった彼女がだした「ギャル」の答えが見た目や生活拠点などではなく、「自由と個性」という価値観や考え方、正に理念にあるという彼女の言葉に、真のギャルのかっこよさを感じました。
そして読み進めていくと、インタビューのある一説が目に止まりました。
『eggってその名の通り、まだ「タマゴ」状態なモデルたちとみんなで一緒に成長したいんです。
「eggモデル」って肩書きをどんどん利用してもらって、自分の夢を叶えてもらいたい。
(編集長として)みんなの個性をどれだけ光らせることができるかに気を配っています。』
引用:株式会社リクルート 2021.9.15 『ギャルは「自由と個性」の象徴。Z世代のegg編集長から学ぶ多様な価値観に共存方法』より

まさかの、一般社団法人ロコ・ソラーレ本橋麻里代表社長の「ロコ・ソラーレのカーリングの理念」と同じだったのです。

私が麻里ちゃんから「カーリングを人生を豊かにするツールとして利用してほしい」と言われた当時私は21歳頃でした。正直はじめはその言葉をしっかりと咀嚼するほどの人生経験がなく、うまく理解ができませんでしたが、今では心から大切に思う理念の一つです。
「カーリングを適当にやって利用する」のではもちろんありません。
カーリング選手としての私は、私という人間の側面の一つです。私にはカーリング選手という面以外にも、ネッツトヨタ北見社員、大学生、娘、妻、嫁、姉、妹と、様々な面があります。そのなかでも、上手くなりたくて必死になるという経験や、食事が喉を通らないほど夢中になり没頭したり、感情が爆発するほど真剣に向き合ったり、自分ではなくチームのために一生懸命になったり、自分という人間を理解しコントロールする努力をしたり。そのカーリング選手として学び、経験し、たくさんの繋いだ縁や出会いを、カーリング以外の人生にもしっかりと活用してね。という意味だと私は解釈しています。
「eggモデル」としてだけで人生は終わらない。ここから自分の夢を叶えていくんだ。という考えと、
「カーリング選手」としてだけで人生は終わらない。ここから自分の人生を豊かにしていくんだ。という考え。
「渋谷から世界へ」というスローガンをかかげた赤荻さん、「北見から世界へ」というスローガンをかかげる麻里ちゃん。二人はその手段こそ違えど、正にギャルの象徴だなと感じたのでした。
そして私も、

 □]`/ラ─∠ー⊂ιτイ固小生をナニレヽせ⊃レニ、□]≠″ャ」レー⊂ιτカゞωレよ″ゑ!

Q問題です。最後に私がつづった一文にはなんと書いてあったでしょうか?
答えはインスタグラムで。

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