5月25日にオチがつく予定の話

ロコ・ソラーレの2023年-2024年のシーズンがトロントで開催されたグランドスラム プレイヤーズチャンピオンシップをもって終了しました。最終成績は世界ランキング12位。我慢の年でしたが、ミラノ・コルティナ五輪を見据えたパフォーマンスピーキングの中期プランで考えると大きな成長と高いモチベーションを得た最高の助走シーズンだったと感じています。
シーズン最後のグランドスラムはカーリング界の伝説の女王、ジェニファー・ジョーンズの現役引退試合でもありました。また、グランドスラムカーリングの生みの親であり長きに渡り運営をしてきたスポーツネット(カナダテレビ局)がグランドスラムを売却し、新会社「カーリンググループ」が新たにグランドスラムの運営をすることが発表されるなど、カーリング史の大きな転換期を目の当たりにすることとなりとてもドラマティックな一週間となりました。
これらについてはまたコラムで書こうと思っています。

今回のコラムの舞台はトロントから帰国直後にチームスポンサーご挨拶で伺った大阪です。
ロコ・ソラーレが氷上で着用しているグローブはクラリーノさんがオーダーメイドで作成してくれている自慢の用具の一つです。今回大阪にはその開発をしてくださっているチームのみなさんや、他の部署のみなさんへご挨拶に伺わせていただきました。私たちの挑戦には、見えないところで支えてくれている影の功労者がたくさんいます。この場でもう一度、本当にありがとうございます。
クラリーノさんへの訪問を最後にチームは大阪解散しました。私は翌日に新大阪から新幹線で東京へ戻る予定でした。ホテルをチェックアウトし、乗車時間まで少し時間があったので新大阪駅にはいっているコーヒーショップで一休みしていました。
コーヒーを飲み終わる頃、一人の外国人男性が私にスマートフォンの画面をひょこっと見せてきました。そのスマートフォンの画面を見るとこう書いてありました。

その男性はお手洗いに行きたいので、その間、自分のカバンを預かっていて欲しいとのことでした。
「Sure! No rush. (いいよ!急がなくてもいいからね)」
と返事をすると彼は小走りにお店を出てお手洗いの方へ向かいました。

それからしばらくして彼が戻ってきて、
「Sorry it took long time. Thank you so much. ARIGATO GOZAIMTH」(時間かかってしまってすみません。ありがとうございます。)」

「Not at all.(全然ですよ)」と、私。

「Your English is good. Where are you from?(英語が上手ですね。どちらからですか?)」

「Thank you. I’m from Japan.(ありがとうございます。私は日本出身ですよ)」

彼はフランス人で15年前からスコットランドに住んでいるそうで、今回は日本に一人旅で来日したとのこと。私もカーリングでグラスゴーやエジンバラ、パースに行ったことがあることや2014年のソチオリンピック直前合宿をエジンバラでおこなったことなど、コーヒーを片手にスモールトークをしていました。

すると彼はこんな旅の思い出話をしてくれました。
「この間、とても素敵なクラシックカーを見つけて、その車のオーナーに写真を撮ってもいいですか?と尋ねたら快くオッケーしてくれて写真を撮らせてくれたんだ。そして彼と話をしていたら、僕は知らなかったけれど彼はとても有名な日本のコメディアンだったんだ!」
「え?誰だったんですか?」 と尋ねると写真を見せてくれました。
「彼の名前はたしか・・ゴトーだったかな」
見せてくれた写真には素敵な車と、彼と、正真正銘、ジャルジャルの後藤さんが写っていました。
私がえー!ジャルジャルの後藤さん!と少しばかり店内に声が響いてしまうくらいの声量で驚くと、彼はやっぱり有名なコメディアンなんだ!と嬉しそうに写真を見返していました。
実は私がこんなにジャルジャル後藤さんの写真に驚いたのには理由がありました。
くる5月25日、大阪府吹田市で開催されるミズノ主催のスポーツイベントに私と夕湖の二人でゲストとして参加するのですが、そのトークショーで共演予定なのがなんと、ジャルジャル後藤さんのお父さんであり、吹田市長でもある後藤圭二市長なのです。
まさか、仕事で訪れていた大阪で、たまたまトイレに行きたいと話しかけてくれたスコットランドからの旅行者と、「ジャルジャル後藤」という予想もしない共通点で大盛り上がりするなんて思ってもいませんでした。
ということで、5月25日(土)大阪府吹田市立北千里市民体育館にてミズノ ヴィクトリークリニックが開催されます。お近くにお住まいのみなさんはぜひ、私と夕湖、そしてジャルジャル後藤さんのお父さんに会いにきてください!お待ちしています。
私も、ここで吹田市長にお会いしてこそこの話のオチがつくと思っているので、参加してくれるみなさんに、そして後藤市長にお会いできるのを心から楽しみにしています!

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